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ネットや受験専門学校が表示する勉強時間は正しいのか?
インターネットで調べると、税理士受験科目の勉強時間が出てくるが、あれはなんの勉強時間なんだろうか。
例えば、never まとめの 【税理士試験科目別学習目安時間】によると、各科目の合格までの所要時間は下記と紹介されている。
自分の勉強した時間よりは断然少ない。もちろん、【税理士試験に合格の為の一番のスキルは 自分の身の程を知ること】でも触れている様に、自分の勉強能力は決して高い方ではないので、時間が多くかかっているというのはあるかもしれないが、
- 受験予備校で授業を受けた時間
- 自習した時間
- 理論暗記をした時間
を合計したら、とてもこの時間で合格するのは無理だ。
自分は勉強時間の記録をつけてきた期間もあるので、ある程度は目安になるかもしれない。下記の時間くらいが多くの税理士試験合格者が共感してもらえる範囲の合格所要勉強時間ではないだろうか。
簿記検定からの勉強時間一覧
当時は勉強時間を正確につけていないのであくまで目安だが、受験予備校などが、目安で記載している勉強時間よりは総じて多くの時間を要している。
簿記検定
- 日商簿記検定 3級…100時間
- 日商簿記検定 2級…300時間
- 日商簿記検定 1級…1,000時間
税理士試験一年目(受験専念)
1日12時間程度は勉強していたと思う。
時間配分は下記の通り。
- 簿記論…3割
- 財務諸表論…4割
- 消費税法…3割
簿記論は、税理士試験受験前に簿記一級を勉強していたため、比較的勉強時間を充てずに済んだ。
対して、財務諸表論と消費税法の理論暗記には苦戦し、多くの時間を割いた。
税理士試験二年目(受験専念)
1日10時間程度で1年目よりも勉強時間自体は減った。勉強の効率を上げて、オンとオフの切り替えがうまくなった。
時間配分は下記の通り。
- 法人税法…6割
- 消費税法…2割
- 固定資産税…2割
受験専念2年目は、税法3科目の受験であったが、法人税法だけでも合格できれば御の字というスタンスで勉強していた。消費税法は、去年合格レベル程度までいけたので、2年目はさほど時間を使わなくても良かった。固定資産税は、法人税法で疲れた頭をリフレッシュする箸休め程度。
※三年目は受験はお休み
税理士試験四年目(仕事しながら)
固定資産税を一日30分から1時間程度独学で勉強した。※ほぼ、通勤の移動時間の理論暗記
最初の受験(受験専念2年目)で合格レベルに達していたので、再度受験予備校のカリキュラムを消化する時間が勿体無く感じてしまい、テキストと答練問題を取り寄せ独学。
税理士試験五年目(仕事しながら)
消費税法法を一日30分〜1時間程度独学で勉強した。※ほぼ、通勤の移動時間の理論暗記
一ヶ月ほど、漢字検定2級の勉強をするためストップした。
最終年の消費税法は、3度めの受験の為、やり尽くした感がありやることがなかった。
考えていたのは、いかに勉強時間を使わずに合格するか。一日30分でも充分すぎる感覚だったので、漢字検定の勉強をしたり余裕があるからと沖縄で受験をした。
勉強時間は3倍かかると心得えよ
巷で、表示されている合格までの勉強時間の類は実際の半分、保守的に考えるのであれば三分の一位に考えておいたほうが良いだろう。
競争試験の場合、受験予備校などが目安で出している勉強時間を消化し、カリキュラムを消化したから合格するというものではない。そこはある意味で合格するために最低ラインであり、そこから競争がスタートするのだ。
その競争に勝つ抜くために使う時間がむしろ本当の勝負であって、今までその勝負の時間にどれだけのノウハウがあるかが大事。例えば、小中高で受験戦争に勝ち上がった者なら、勝つための勉強を知っているだろう。であれば、時間はさほどかからないかもしれない。自分は勝ち方を全く知らなかったから時間がかかった。結構その差は大きいのだ。