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『ゆっくり、いそげ(クルミドコーヒー)』に感じる『強い人は皆優しい』という話

 
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廣升健生(ひろますたけお)
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『ゆっくり、いそげ(クルミドコーヒー)』に感じる『強い人は皆優しい』という話

妻の敦子(あつこ)が、参加しているご近所イノベーション学校にゲストにいらした影山知明さんの『ゆっくり、いそげ』を読みました。
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最近、ぐるぐる考えていたことにグサッと刺さったので、考えていたことを少々。
影山知明さんの経歴は、東京大学法学部卒、マッキンゼーを経てベンチャーキャピタリストになり、今は東京都西国分寺の生家に多世代型シェアハウスのマージュ西国分寺を建設しその一階に『クルミドコーヒー』をオープン。
このクルミドコーヒーは2013年の『食べログ』(カフェ部門)で全国1位になったとのこと。確かに、今も食べログ3.69でした。スゲー(@_@)
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この本は、副題【カフェからはじめる人を手段化しない経済】とあるように、ご自身の、ベンチャーキャピタルでの経験をふまえカフェ店主としての取り組みなどを経済の仕組み、特に貨幣と価値について書いてあります。
細かい内容は、本を手にとっていただくとして、自分がこの本を読んで一番感じたのは、影山さんの取り組みをやるなら自分自身が

『強くないといけない』
という事。

少し長いですが、まずは引用をどうぞ。

【「約束」の数珠つなぎ】
ベンチャー企業の経営において、Aの道は、自分たちの創業の理念に忠実な取り組みで、メンバーもワクワクしている。
ただし残念ながらあまり儲かりそうにはない。Bの道は、非常に儲かりそうな道ではあるが、自分たちの気持ちには嘘をつかなければいけなさそうで、あまりワクワクはしない。
自分がこの会社に投資をしていたとしたらどうするか。自分個人としてはAを後押ししたい気持ちはある。きっと道は開けるよと。お金はきっと後からついてくると。
ただ一方、職業人としての自分がどうするかということよなるとBを推さざるを得ない。なぜなら自分は投資ファンドの運営者の一人として、投資家と「お金を増やして返します」という約束をしているからだ。その約束に忠実に職業上の役割をまっとうしようと思えばBの道を選ばざるを得ないのだ(実際には「第三の道」があるなど、物事ここまで単純でないことは多いが、ここではあえてシンプルなモデルとして話を進める) 。では、我々にお金を預けている投資家はどうか。それは銀行などの金融機関だったり、事業会社の投資開発部だったりする。それぞれ担当者個人はいろんな思いでその仕事にあたっている。ただ彼らも最終的な職業上の使命は「高い運用利回りを実現する」ことにある。
なぜなら彼らも、たどっていけば銀行なら預金者との、事業会社なら株主との約束があるからだ。売上や利益を成長させ、託されたお金を増やして返しますという。ここで不思議な現象が起こる。ベンチャー企業の経営者も、ベンチャーキャピタリストの自分も、投資元企業の担当者も、そして実は投資元企業の経営者だって、一人として「個人としてはそのことを必ずしも強烈に望んでいるわけではない」のに、気がつくと誰もが「売上•利益の成長」に向けて働くことになっていくのだ。
では、さかのぼっていった先の預金者や株主が、明示的にそう仕向けているのかというと、実際にはそうでもなかったりする。「お金が増えるのと、そうでないのとだったらどっちがいいですか?」と聞かれれば、よほどのことがない限りほとんどの人は前者がいいと答えはするだろう。
でもそれは、それ以外の選択肢が提示されていないからだ。他の道の可能性、他の価値に貢献できる可能性に意識が向けられることがあるのなら、違う選択をすることだってあり得るだろうに。ところが実際にはそうしたことはほとんどないまま、「なんとはなし」に大量のお金がこのメカニズムに注がれていく。ここに「お金を増やすべし」という約束の数珠つなぎが成立する。そこに関わる人々の多くが、「個人としては」必ずしもそれを、他の価値を押しのけてまで求めているわけではなかったとしても、だ。つまり、ベンチャー企業をBの選択肢へと駆り立てるものは何なのか?聞かれるならら、こう答えるしかない「それはシステムがそうさせるのだ」と。影山知明著【ゆっくり、いそげ】より

ここでいう、Aの道を歩んでいきたいとすると、やはり強くないといけない。
Aの道が正しいと歩み続ける信念がないといけないのは当然ですがそれ以上にその信念を持続させるための強さを持たないといけない。
これが、『言うは易く行うは難し』なんですよね。
本書のコラムでは【特定多数】という用語にも触れている。

【「特定多数」とは、いったい何人だろうか?】
元々ぼくがこの言葉を想起したのは、金融分野での用語からだ。「金融商品取引法」という法律があり、その中での規定では四九人までを「特定少数」と呼ぶ。50人を超える
と「多数」となるわけだ。―
加えて共有したいのは、特定多数といってもそれは閉じた集団をイメージしているわけではないということ。それが何百人にせよ、何千人にせよ、「価値観を共有する一つのグル—プ」をイメージしているわけではない。まず、きっと”円“はいくつもある。クルミドコーヒーでいえば、飲食店としてのお店に共感してくださる方もいれば、人と人が出会い、その結果人が育つ「場」としてのお店に共感してくださる方もいる。またお店のスタッフに共感してくださる方もいるだろう。そしてそうした「大事と考えるポイント」は、グループを超えては必ずしも共有されてはいない。そしてそれらの円は開かれている。出入りが自由で、新しい出会いに積極的だ。
さらに円でくくられる境界はあいまいだ。どこからどこまではメンバ—で、どこからはメンバーでないというような境目ははっきりしない。そして時と場合によってその境界が伸び縮みしたりさえする。それは組織基盤としてみれば脆弱さでもあるが、それは入口のハードルを下げることであり、関わることの気楽さをつくるものだ。そうした前提を共有した上で、やや乱暴な推測をするならば、クルミドコ—ヒーにおいて、現在何かしらの価値の周波数を共有する「特定多数」は、5000人ほどではないかと感じている。
年間の来店者数がおよそ四万人であることや、またSNS上でのフォロアーの数などから類推しての数字だ。そしてこの数字が3000人を超えた辺りから、経営の収支がようやく合うようになってきた手応えを感じた(スタッフに対しての給与水準等は、まったく十分ではないけれど……)。―つのカフェを支えるには、それくらいの「ファン」を獲得できればいいということか。

自分がやりたい事は、金じゃない。もっと崇高な事なんだ!といってはみても、じゃその価値は何なのよ?と、価値を共有できるファンを【特定多数】作ることが滅茶苦茶難しいのです。
クルミドコーヒーの取り組みとは形は違えど、このサイトでの情報発信も似たようなところはあります。
自分のポリシーとしては、

会計税務の話をとにかくわかりやすく伝えたい。』
という、なんともモヤッとしたものなんですよね。でもこの方針は独立した2013年から全くブレていない。
もっと言えば、大原簿記の税理士試験の講師をしていたときからブレていない。で、わかりやすく伝えるためには、どうしたら良いのか?
画像を挿入したほうがいいのか、動画で伝えたら良いのか?最近は落語を勉強して、創作の会計落語ではどうかとか?

rakugo
でも、例えば事務所の職員が多数いたとして、業務中に自分が落語の暗記をはじめたら職員はなんて言うだろうか?おそらくPrint

所長、落語なんて覚えてないで顧問先の一つでも増やしてください!

となる。

まさに先程引用した【約束の数珠つなぎ】です。自分が思う価値。長い目で見たら本当は価値があるかもしれないことは、

uriage

という、共通の価値に収斂されていく。
それが嫌なら、一人で生きていく。でもそれは、違う。とぐるぐる回って、クラウドで繋がったメンバーと雇用ではなく、それぞれゆるいアライアンスを組みながら業務を遂行しつつ、日々コンテンツを作っているわけです。
10月に開催した株式会社マネーフォワード様との共催セミナーは、自分の講師報酬はなし。報酬をもらうと、報酬に対する効果はあったのか?なんなのかみたいな話になるので、報酬なしは自分から提案したわけです。良いんです、自分が全国に回って伝えたい事があったのだから。
税理士法人アクセス様と取り組んでいる、プロジェクトもお互いの金銭の授受はなし。お互いにノウハウが貯まるのだからそれで十分。そのプロジェクトの過程を情報発信したら、全国で生産性の低さに悩んでいる会計事務所に必ず役に立つ。
そこがブレると。。。。ね って話なんですよね。

でも、信念貫くためには、なんだかんだでお金も必要。そこ綺麗事じゃないんですよね。笑

ただ、自分も儲けたいんですよ。儲けたくないわけではないんです。とっても儲けたい。

でも、やりたくない事をやって儲けてもつまらない。本意でもないのに、お金もらっているからと自己欺瞞のコンテンツは作りたくない。
やりたい事をやって、適切に儲けたい。って感じでしょうか。
でもこれが本当に難しい。バガボンドの沢庵の言葉

『強い人は皆優しい』

minayasashii

優しくなりたいから強くなりたいんですよね。でもまだまだまだまだ強さが全然足りないです。そんな事を考えさせてくれた影山知明著『ゆっくりいそげ』でした。

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