69税理士試験合格者の勉強時間は参考までに8

税理士試験の科目選択 実務重視ってなによ?

税理士試験の科目選択では、なるべく早く税理士試験を合格するためにミニ税法などの比較的にボリュームの少ない科目を合格科目にいれた【スピード重視派】と、会計事務所や税理士事務所などに就職した時に役に立つようにと法人税法、所得税法、相続税法といったいわゆる国税三法を合格科目にする【実務重視派】とに別れる傾向がある。

上記の【スピード重視】【実務重視】という言葉は、自分の受験生時代や講師時代に当たり前の様に使っていたが、自分が実務経験を経て独立した立場から言わせてもらえば、『スピード重視こそが結果的には実務重視じゃない?』と思ってしまう。

言葉がややこしくなるので用語の定義をしておくと、上記は『スピード重視こそが結果的には【ビジネス】重視じゃない?』と置き換えてみる。【実務重視】と言って税法三法を勉強するといっても、所詮は机上の学問に過ぎない。実務では、税法の知識はもちろん基礎にあった上でのクライアント一人ひとりのへの応用作業が大事だ。

実務を経験するとクライアントにとって税理士であるかないかが大事で、合格科目を重要視するのは会計事務所の中にいるメンツだ。

そうすると【実務重視】といって何年も税理士試験の合格出来ないくらいなら、【スピード重視】でさっさと税理士試験に合格して、曲がりなりにも税理士としてクライアントと話をしたほうが、結果的にビジネスのスキルが身につく。スピード重視は結果的にビジネスの経験値を増やせる時間を用意できる【ビジネス重視】なのだ。

受験勉強の時は、どうしても税理士試験が【世界の全て】になりがちだから、ボリュームの多い科目は実務に役立つからと選択したくなる気持ちは解るし、税法三法を受験科目に選択しても短期で合格出来るのであれば、それが一番ベストなのは言うまでもない。

自分のスピード重視の科目選択はいわば、勉強スペックに劣る受験生がその限られた能力の中でいかに最適な方法を選択するかといった、弱者の戦い方なのだ。ただ、勉強能力が高く税法三法の受験もなんのそのという強者がいる一方で、自分の様な合格へ持っていく戦略もあるというのが、税理士試験の科目選択の醍醐味。

次は独立開業か勤務税理士かで税理士試験の受験科目を決めてみては?

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