スネかじり税理士試験受験生を支えてくれた母の話
2017年も12月中旬です。
今年の税理士試験の合格発表は12月15日です。
毎年12月のこの季節になると、自分の税理士試験受験生時代を思い出します。
税理士試験受験体験記は、『パン屋が税理士になる方法』でかなり詳しく書いていますが、久しぶりに昔を思い出しながら書くのは、うちの母の話です。
自分が勉強をしていた受験生時代は、20代中盤で独身かつ実家(東京都品川区西大井)暮らし。
10年以上前を振り返ってもうちの母じゃなかったら受からなかったでしょ~とつくづく思います。そんな話を少々。
みつこデラックス
母美津子(みつこ)ニックネームはみつこデラックス
※マツコデラックスをもじっていますが、マツコデラックスは東京武蔵小山で美容院を経営している兄と美容専門学校時代に同級生だったらしく、廣升家にも何度か遊びに来ていたらしく、マツコデラックスと会っていたらしい。
そんな母美津子。自分へいつも言ってたことがあります。
タケ(自分)はやればできる子なのよぉ。やらないからできないだけよ~
これ、小さい頃からずっと刷り込みのようにいわれていました。
なので、自分も
僕はやらないから出来てないだけ。やったらできる子だ
と思って生きてたわけです。自分は、まだ本気出していないだけ的な。
高校2年のときに、11教科のうち赤点が9科目あって、担任に呼ばれて母と3者面談。
その後に、武蔵小山の浜田屋という鰻屋で景気付けにうな重食べたんですよね。
そのときに、『やればできるんだけどねぇ。やらないから』と励まされたわけです。
その後もやっぱりろくすっぽ勉強もせずでしたが、なんとか高校は卒業できて、製菓学校を卒業してからパン職人になった。
で、パン職人からいろいろ考えることがあって、税理士試験勉強してみるわ!!
となるわけですが、母美津子。
『タケはやればできるから税理士試験も受かるわよ!』と背中を押してくれたんですよね。
当時はさほど深く考えていなかったんですけど、自分も親になり3歳の息子がいるわけです。
息子が二十歳を過ぎて同じ相談をされたとして『無理だからやめておけ』ってとめないだろうかと考えるわけです。
そういうのって、実際には言葉に出すかは別にしてなんか空気が伝わると思うんです。
一番に身近にいる人が自分の事を信じてくれているか、無理でしょやめておきなさいよぉって思っているかって。
ま、その後税理士試験の前哨戦の簿記一級でなかなか合格できずに、『やればできるとか言ってたけど、全然やっても結果でないじゃないか、母のボケナス!!!』みたいに喧嘩したこともありましたけど。
税理士試験を勉強して合格したのは確かに自分なわけなんですが、やっぱりあの母だったから合格できたんだろうなぁとあらためて思います。
次のフィールドの理解者
それから10数年経って、今は税理士として仕事しているわけですが、全く同じことを妻アコ(敦子)に感じるんですよね。
このサイトでいくつかの記事を読んだり動画を見ていただければいわゆる一般的にイメージする税理士とはだいぶ違うことをやっています。
そんな自分に妻アコは『やりたいようにやってみたら~』とついてきてくれる。
2013年の開業初年度に全く仕事ないときにも『まぁなんとかなるべぇ』的な感じで、夜は紙パックのいいちこ25%を飲みながらあまり悲壮感もなく楽しんでました。
当たり前の日常になっているけれど、これが一番ありがたい。
自分が大原の税理士試験講座の講師だったとき(26歳~28歳)合格発表前に合格発表を前にした受講生に必ずいうわけです。
勉強したのは皆さんですが家族や恋人など身近な人に感謝してくださいね。ありがとうと言ってくださいね。一人で勉強したわけではないです。周りの支えがあったんですから
みたいな類の。でも、20代の当時自分の中でストンと入ってかなぁと思うとうーんあまり自信がないです。
今はだいぶストンと落ちました。
母ありがとう。アコありがとう。
これからもよろしくね