シリーズ税理士試験理論暗記。[○○して覚える]は絶対ダメ
税法の理論暗記は、最低でも一週間に見開き1ページの暗記。
前述した法人税や所得税などのボリュームの多い税法科目については、一週間に2ページ程度の暗記をほぼ継続して行く必要がある。
その際に、『何かを覚える際には書いて覚える』と言う方がいるが、書いて覚えるには、上記のペースを継続するのはかなり困難だ。
更に5月からの刷り直し時に、書いて確認するというのは、よほどの覚悟がない限りオススメしない。。。というより、絶対にやめた方がよい。
ではどうするのかというと、『声に出して話して覚える』である。
しかし、『声に出して覚える』と、確認ができなくなる。
そのため、ボイスレコーダーが必須である。
ボイスレコーダーで声を録音して、その録音した音声を2倍の早さで聞き直す。
単純に書いて覚えるとすると、1ページ600文字程度を書くのに、一般的には12、3分かかる。そして、その書いた条文が正しいかを確認するのに、6、7分かかると仮定すると、1度の理論確認で、20分程度の時間を要することになる。
一方、声に出して覚え、それを耳で確認するのなら、言うのに6分と仮定しても、聞き返すのに3分の合計9分。単純に同じ作業をしても、かかる時間は半分以下になる。
更に録音した声を確認するのであれば、スラスラ言えたところ、つっかえながらやっとで覚えていたところなど、どの部分の暗記が進んでいて、どの部分が進んでいないのかが一目瞭然であり、理論暗記の効率が格段に増すのである。
ところで、漢字を覚えるのであれば、やはり『書いて覚える』は有効であると思う。
なぜなら、書き順やへんやつくりなど、書くことで意味を消化しながら記憶も刺激するという具合に、とても大事な作業である。
ただ、理論暗記という意味では、書いて覚えていては上記のペースには間違いなく追いついていかない。
どうしたら限られた時間の中で効率よく脳に記憶を刷り込むことが出来るかを考えると、声に出して覚えるが一番効率的だと思われる。