税理士試験は理論暗記と計算問題の勉強の時間配分が大事【理論の回し方】
理論暗記をする上で問題になるのが、計算と理論の勉強の時間配分をどの程度にするのかということ
法人税合格者の勉強方法などを聞くと、9月から4月までは、計算7、理論3程度。直前期の5月から理論の刷り直しでだんだん理論暗記の勉強割合が少しずつ多くなり、7月上旬で計算5 理論5。7月下旬で計算4、理論6程度になります。
そうすると、一般的には、試験が近づくにつれて理論の暗記の多くの時間を割かれて、計算に割く時間減っていくという傾向になるのですが、本試験を【合格する為】には、実は理論問題は【書けて当然】であり、覚えているということは合格へのスタートラインに立ったに過ぎず、もう一つの計算問題の出来が結果を大きく左右するのです。
法人税法が一年で合格出来きない理由は理論暗記のボリューム
前述したとおり、法人税は他の税法科目に比べて、法人税初学者(1年目)の合格率が他の税法科目に比べてかなり低いと言われています(他の税法が合格者の初学者割合が3-4割程度に対して、法人税は1-2割程度)が、その理由の最たる理由として、本試験に向けて暗記する理論の数が他の税法に比べて圧倒的に多く、他の税法が見開き30-50ページほどの理論暗記に対して法人税法は70ページから100ページ程度であるため、法人税初学者は理論暗記が追いつかず、直前の計算と理論の勉強時間の時間配分が7:3、ヘタすればほぼすべての勉強時間を理論暗記の刷り直し時間に費やすこととなり、合否を決する計算問題の力が弱くなり、合格出来なくなる、ということが多いのです。
対して、経験者組は理論暗記についてはすでに前年以前に覚えた理論の刷り直しですので、ある程度多くの時間を計算問題の学習時間に割くことが可能になり、結果として法人税の合格者の割合は受験経験2年以上の経験者組が多くなるのです。
ただし、裏を返せば法人税初学者であっても、膨大な理論暗記の問題さえクリアをすれば、法人税の一発合格は可能であり、自分は、理論暗記を徹底した暗記のメカニズムの分析により、受験2年目に法人税、消費税、固定資産税の3科目を選択し、法人税、固定資産税の新規理論暗記は合計100題程度(法人税70題、固定資産税30題)及び、1年目に受験済みの消費税の理論40題を合わせた合計140題の理論を暗記し、法人税法は受験初年度で合格しました。(消費税と固定資産税は残念ながらA判定ながら不合格でしたが・・・)
次ページ以降では、どうやって本試験に向けて膨大な理論暗記を可能にするのかを解説します。