09税理士の仕事について宮城県栗原市若柳で考えたこと

 去年の年末に2014年はfreeeで行くと決めた

2014年6月の段階でかなりの数のクラウド会計ソフトfreee(フリー)を使ったクライアントなどの実績があったため、本の依頼がきたわけですが、そもそもいつからfreeeを使い出したのかというと、自分が本格的に使い出したのは2014年に入ってからです。

freeeは2013年3月からサービスが開始されていますが、3月にどんなものかホームページを確認して、ふーんと思った程度で、その後しばらく興味なし。 実際にfreeeを使った顧問サービスになったのは、2014年の1月のフリーランスの方が初めて。 ただし、そこに至るまでは2013年に大事なターニングポイントがありました。 それは、妻敦子が参加している港区の地域イノベーション講座の管理運営をしている組織の経理や運営の相談に乗って欲しい、という業務依頼でした。

公益性が高い運営の団体なので報酬などはさほど期待せずでしたが、そこで会計ソフトの候補に上がったのがfreeeだったというわけです。

自分はまだまだ、freeeには半信半疑。

 無料アカウントをとって触ってはみるものの、使い方はわからんし、なぜ取引の登録方法が3つから選ぶのだ?とちんぷんかんぷん。とりあえずその組織ではfreeeを使うことにしたのでしたが、うーんイマイチわからなん感は全く拭えずでした。

※freeeの取引の登録は3つから選択する。ではなぜ3つから?という話は【会社の経理を全自動化する本】で詳しく解説しています。 ただし、今逆算的に考えなければ、あの時期にfreeeってあるよ!がインプットされていなければ、6月に執筆を依頼されるほどのクライアント実績があるはずはなく、それがなければ本出すこともなかったわけです。 なので、あの時に敦子が紹介してくれなければ、また違う1年になったのかもなぁと考えたりします。

2013年の12月末の年越しは、敦子の実家である宮城県の栗原市若柳で10日近く過ごしてました。この町はとにかく何もない 笑

でもあまちゃんの脚本家宮藤官九郎の実家の文房具【文具センタークドー】があるという町(いや村か?)です。

※2013年夏に文具センタークドーでクドカンのお母様宮藤泰子さんと
2013年の上半期には大ブームだったあまちゃんですが、若柳は特に町が賑わっているということもなく、静かな町です。 そこではipadは持っていったものの、仕事はせずに来年に向けての仕事はどうするかというのを考えていました。

2013年1月に独立

自分の事務所の話を少しすると、2013年の1月から事務所を開設しています。 前職は港区赤坂にある、スタッフ40人ほどの税理士法人で、主に上場企業の税務顧問。特に組織再編や連結納税といった特殊税務が強みの部署でした。

 やる業務はかなりダイナミック

欠損金のたっぷりある欠損法人等を利用した節税スキームを構築したりで、節税インパクトは数十億円なんて話はザラにある感じでした。2013年に独立してからは、やはり前職でやっていた強みを活かして業務を特化したほうがいいという判断。しかし、前職では基本的にはチームでの業務。個人事務所で立ち上げてできる事は?というと、出たのは小中規模の連結に特化した業務。連結納税の裾野は広がっているのでビジネスチャンスはあると思ったけど、結果はさほどではなかったし、何よりも仕事をしていても面白くはなかった。連結納税の対象は主に中規模以上の法人。セカンドオピニオン等の業務依頼はあったけれど、個人の事務所に顧問を頼むと言う事は残念ながらありませんでしたし、業務を依頼される方は組織の中の経理部長など。業務に対するモチベーションもどこか他人事。連結納税の紹介をするために、事務所に簡易なスタジオを作りましました。

簡易とはいえ、70インチの液晶テレビが中に埋め込まれてたりして、それなりの設備投資でした。そこで、1日1本くらいのペースで計100本以上の動画を作りました。さらに、2次使用フリーの佐藤秀峰作ブラックジャックによろしくのパロディー漫画「連結ジャックによろしく」も作ってみました。

youtubeではそれなりの再生回数になりました。でも連結納税の業務はうまくはいきませんでした。理由は、「連結ジャックによろしく」を見てオモシロイと思ってくれる人は、決して連結納税の仕事を依頼した人ではなかったからです。

今考えれば、そりゃそうだ!となりそうですけど、あの時は必死必死!

で話は、クドカンの実家の町若柳。年の瀬にゆっくりしながら、時間もあるし色々調べていました。 後編に続きます

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