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freee社、MF社の研修セミナー講師をして感じたこと
先週は4日に株式会社マネーフォワード。8日にfreee株式会社の営業担当様、事業開発担当者様、マーケティング担当様、プロダクト開発者様など(両者のどの組織の人が参加されたからは厳密には聞いてないので、バクっとしてますが)に向けて研修セミナーの講師をさせていただきました。
研修セミナー実施の経緯
まず今回の研修セミナーは、いきさつとしては自分が両社に研修セミナーを持ちかけて実施したもの。
いきさつは、10月に実施した株式会社マネーフォワード様と実施した全国10ヶ所で開催した全国セミナーで感じたいこと。
セミナー後の懇親会などで参加者の同業者(税理士・会計士・会計業務従事者など)の方に異口同音聞かれるのが、
やっぱりというかですが
『クラウド会計を導入して本当に業務効率化しますか?』という疑問。
自分のサイトでは、もうくどいくらい何度も発信していますが、クラウド会計を入れただけでは業務効率化を実感できる部分は極めて限定的です。
でも、逆にクラウドのメリットを正しく理解し正しい手順で導入すれば、劇的な効率化と生産性向上のメリットがある。
そんな時に、ふと疑問が湧いたんです。
freeeやMFの営業担当者って、本当に正しくクラウド会計のメリットとかを営業先の会計事務所に伝えているのかなぁと…
先に断っておくと、もちろん自社製品の機能の説明や導入したらこんな効率化が出来ますよ!の説明は正しく伝えていると思うのです。
ただ、それはクラウド会計ソフトを売りたいベンダー目線。
そうではなくて、会計事務所からの目線でのクラウド化のメリット、クラウド会計を導入した先の未来とか。また中小規模以上の会計事務所には現状どの様な課題があって、そこにどういう手順でクラウド化を進めていけば良いのかなどは、実務をしている側でしかわからないことが多くあるはずです。
ってことで、今回の研修に至ったわけです。
完全クラウド型会計ソフト
セミナーの内容はあまり触れませんが、一番伝えたいことは『完全クラウド型会計ソフト』であることのメリットを原点回帰で伝えていきませんか?ということ。
当ブログで最近一番推している、【ワンクリックオペレーション】という業務効率化の方法も完全クラウドの環境を少しずつ構築していった結果です。
MFクラウド会計やfreeeで会計ソフトを完全クラウド化する。
その手前の会計帳簿作成のための資料をグーグルドライブのオンライン環境にする。
そして業務のやり取りをチャットワークにリンクを張ってワンクリックオペレーションでグーグルドライブドライブに行き着くようにする。
そうすることで、情報のやり取りに紙が介在する必然性を薄める。
正しい目的地と正しい手順さえ提示してあげれば、完全クラウド型の会計ソフトではfreeeかMFクラウド会計しか選択肢ははずです。(他にも完全クラウド型の会計ソフトはありますが、機能や使いやすさでは…という意味です。例えば、スマホのOSはアップルとアンドロイド以外にもありますが、あまり選択肢として上がらないのと同じ)
逆にいうと、うちの事務所はfreeeやMFクラウドを入れているけど効率化を実感していない場合は、事務所クラウド化の目的地が見えてない又は間違っているんですよね。
また、別のなんとかクラウドとかとりあえず、クラウドという名前だけついたなんちゃってクラウドツール使っている場合は、使うツールが間違っているんですよね。やっぱり
freee派かMFクラウド派か?
最近、3歳の息子の江(こう)に考えて答えさせる練習をするためにこんな事を聞きます。
『江ちゃん!アコさん(妻)とタケちゃん(自分)どっちが好き?』
そうすると息子は
『アコさんとタケちゃんどっちも好き』と答えます。お~~ナイス回答(*´ω`*)
『廣升さんはfreee派だと思ってたんですが、最近MFとセミナーとか一緒にやってMF派なんですか?』
これ必ず聞かれる。
いや、そりゃ正直その時々で腹たってるときもありますよ。
でも、そもそもどっちか派なら両社に研修セミナーやろうよって言いませんしね…
では、なぜ2社を応援しているのか。
ここ何年も、会計業界全体の地盤沈下が叫ばれています。
だから、業務効率化や生産性の向上が叫ばれている。でも遅々として進まない。
理由は他の業界や業種に比べてクラウド化が進んでいないからなんですよ。絶対に。
会計事務所の声を聞くと多くの場合『うちはお客様がアナログだから紙の資料が多くて効率化しないんですよね〜』という。でも違う。本質は会計事務所の一人ひとりにクラウド化のメリットがストンと落ちていないからなんですよね。
『うちの事務所は良いんです。今で業務が回っていますから』と皆さん言う。
でもね。目の前は確かに業務が回っているかもしれないですが、他業界のクラウド化を見回したら
と言いたい。
パン屋のライバルは隣のパン屋じゃない
話がそれますが、自分はパン職人をやめて税理士になりました。パン屋をやめるキッカケのエピソードに、今会計業界で起きている話と似たような事がありました。
自分の勤めていたパン屋ではアンパンを150円で売ってたんですね。
で、数件隣にあったマクドナルドではハンバーガーといえば最低でも200円位からだった。
また、ハンバーガーは自分の中の食べ物ヒエラルキーでは、アンパンよりも2,3段は上だったわけです。
小学生の頃、大井町のマクドナルドで誕生日会をしてもらったりという思い出もあったり特別な時に食べた思い出もあったりして。
でも、そのマクドナルドのハンバーガーがパン職人だった当時(1999年から2001年くらい)急激な低価格路線を打ち出して80円になったわけですよ。
また、それを追随するように、吉野家などの牛丼チェーンも290円くらいに低価格化を打ち出しました。
その時に思ったんですよ。
『パン屋のライバルは隣のパン屋じゃないんだな』と
隣のパン屋のアンパンは120円。うちのアンパンは素材にこだわって職人が手作りしているから150円でも売れる。やった〜勝った♬
でも、マクドナルドでは80円でハンバーガーが売っている。吉野家の牛丼が290円で食べれます。
どれを食べますか?という話です。
もちろんすべてが値段で決まるというわけではないですが、そこにも目を向けないとパン業界全体が他の飲食業界に取り残されるんだよなぁと感じてました。
この話、今の会計業界にそのまま当てはまる話だと思います。というか、テクノロジーが進化するとどの時代でもどの業界でも起きる本質的な話だと思います。
freeeやMFクラウド会計はそんな会計業界を変革できるツールなんです。
だから、クラウド会計をそういえば昔盛り上がりそうになってよねぇみたいな一時期のバズワードみたいにしたくないんですよね。
自分が出来ることなんて大したことではないですが、小さいながらも出来ることで会計業界でやっていきたいなと思います。
MFの皆さん。freeeの皆さま。影なら応援しております。