freeeを使った会計事務所のビジネスモデル
【記帳代行】と【改札の切符切り】は「似ているなぁ。」って思っています
今ではすっかり見る機会がなくなりましたが、20年ほど前までは駅の改札には数人の駅員さんが待機をしていて、乗客の切符をチェックしていました。今では自動改札機によって切符切りという業務自体がなくなっています。(一部の駅を除きます)
これを会計の世界に当てはめて考えてみました。コンピュータのない昔は、記帳代行はすべて手作業でした。記帳の元となる資料も紙ベース。全てがアナログの時代であれば記帳代行は重要な業務だったのです。会計事務所の記帳代行という業務と切符のチェックは、似ている気がしてなりません。
現在のように取引の明細がデジタルデータで存在し、それを上手に会計ソフトに取り込むことさえ出来てしまうと・・・。会計データが出来上がるという仕組みは、以前の乗降管理を切符の情報でしか行えなかった乗車駅と降車駅をシステムで管理できるようになったケースと同じ構図だと思えてしまうのです。
記帳代行よりも大切な業務とは
そう考えると、記帳代行という業務は「今後減少していくことは当然!?」のように感じます。もちろん記帳代行がなくなるとは思っていません。この減少傾向の加速は、会計をする個々の事業主が「気がつくのか?」「気づかないか?」の差だと考えていますし、皆が気づけば一気に加速しそうな勢いです。
その上で、私も含めた会計事務所のこれからの役割は次のようになると考えています。
●会計や税務の専門家としての専門知識の提供(これはもちろん変わりません)
●クラウド会計ソフトfreee(フリー)を使い、散らばった情報を会計に落とし込む為の業務改善や効率化の支援
●全体フローのマネージャーの様な役割
会計人であっても、取引の記帳を行なう業務を好きな人は多くはいないはずです。対して【業務フローの効率化】はクライアントにとっても満足度、そして付加価値が大変高いサービスだと思います。
freeeを使用することで記帳代行が減少する一方、新たな会計のビジネスチャンスが到来して来ることを実感しています。