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税理士として独立開業したらすぐにやること!メンターに会いに行け!
前回からの3回シリーズ【独立開業したらやるべきこと】前回は【独立開業したまずは最低限のマーケティングを学ぶ事】でした。2回目はその次にやる事、それは【メンターに会いに行く事】です。
メンターというと、指導する先輩とか教師という意味ですが、このブログでは【仕事をする上で目指すべき(あるいは方向性を定めてくれる)同業者や経営者】という意味合いで使っていきます。したがって実際に弟子になりなさいみたいなニュアンスではないことをご留意ください。
まず大事なのは、メンターを探す。そして書籍やブログなどを読む。だけではなく会いに行くという事です。
独立すると、進むべき道は常に自分で選択していかなくてはいけません。その選択の方向性を見据える意味でもメンターの存在は重要です。
まずはメンターを探せ
独立開業すると、実感する事。それは、何しても自由だという事です。
何時に起きても何時に寝てもいい。平日に仕事を休んだっていいし、そもそも仕事をしなくてもいいのです。
しかし、重要な事がありますそれは、
生活するために稼ぐ事
不労所得や親から相続した財産でもない限り働かなければいけない。
でも働くにも仕事がないどうしようどうしようとなります。
自由であるという事は同時に自分で進むべき道を自分で選択していかなければ行けないのです。
この自分で道を選択するというのも、前回のマーケティングの話と同様にサラリーマン税理士(勤務税理士)時代には、やった事はないわけです。
そうすると、今までは持っていなかった自分が進むべき目標を定める事が必要になるわけです。
で、その時に売上○○万円の様な数字の目標を持つのか、○○さんの様な仕事の仕方をしたい、生き方をしたいという人の目標を持つのかという話で、自分がオススメするのは後者の人(メンター)なのです。
ベクトルの長さか方向か
ではなぜ、目標を決める際に、数字ではなく人なのか。
それは、数字目標というのはベクトルの長さです。
長さの目標は、実績がないと設定のしようがないからです。
例えば、独立開業初年度に1000万円の売上という目標を作ったとします。どのような根拠でその目標を作ったのでしょう?インターネットを見たらだいたいそれ位を目指せとあったからですか?
それとも、マーケティングを教えてくれるなんとか塾で言われたからでしょうか?もちろん、その数字が客観性のある平均的な独立開業初年度の売上なのかもしれません。
しかし、独立開業と一口に言っても今ある環境も自分の能力やそれまでの人間関係など千差万別です。
その千差万別のデータから導き出された数字の目標を設定してもあまり意味はないと感じます。
売上などの数字の目標を設定するのであれば、2年目以降で初年度の売上など自分が作った数字(実績)を元に設定すべきです。
対して、○○さんを目標にするは、ベクトルの向きです。
独立初年度にまずやるべきはベクトルの長さの設定よりまず向きなのです。
例えば、税理士になるために税理士試験の勉強をして2年で合格するという目標を設定したとします。
この目標は、【2年で合格する】というベクトルの長さと【税理士試験を受験する】というベクトルの向きを設定しています。
しかし、税理士試験を受験した事のある方ならお分かりの通り、受験予備校がパンフレットで喧伝する2年合格者などは、まれもまれです。
ただ、2年で合格しなくても税理士試験を勉強して税理士になるというベクトルの向きが正しければ、その後諦めずに受験して数年後に合格するわけです。
対して、2年で何かの資格試験に合格する!つまり【ベクトルの長さ】のみの設定で目標設定しかなければ、1年目に税理士試験に不合格科目があったら、実質的に2年で合格は無理です。
であれば、2年で合格可能なユーキャンで取り寄せたような誰でも取れそうな資格を勉強しているかも知れません。
極端な例をあげましたが、独立開業した税理士と言ってもそこからの方向性はそれぞれです。
例えば、事務所は拡大路線で税理士法人にするのか、個人のままやるのか、顧客は法人をメインにするのか個人にするのか、業種特化にするのかどうか、地域密着かウェブで広範囲で集客するのかなどなどいくらでも選択肢が出てきます。
独立した後の、それこそ毎日毎日が選択の連続なので、ベクトルの向きは常に変わります。
ただし、東西南北どちらの方角に行くのか程度の大まかな方向性は最初に定めておく必要があります。
そして自分がやりたい、こうなりたいというイメージを先に実践している人を進むべき方向性と定め、そしてその人に会いに行くのです。
MY心のメンター
自分は、独立開業初年度に方向性の目標に定めたのは、タックスジムの税理士渡邊 勝也(わななべまさや)先生です。独立開業して数ヶ月しても方向性が定まっていなかった時に、アックスコンサルティングから発売されている、ブランディングの必要性を解説しているDVD※久しぶりに検索してみましたが出てきませんでした。を見て、なるほど強みに特化した方が良いのだと方向性が定まりました。
それで、前回のマーケティングでも紹介した、ホームページを作ったのです。
【自分の強みを見つけてそこに特化する】という方向性は今でも自分の行動規範になっているのですが、特化したものが連結納税だったので、うまくいきませんでした。
ちなみに、渡邊 勝也先生には面識はありません。この記事ではメンターに会いにいけ!と言っておきながら会いに行ってないのですが、当時、会うためにアプローチをして、会っていただき直接話を聞けたなら、もっと明確に方向性が定まったのかも、あるいはその時点で連結納税はやめておけとアドバイスをいただけたのかも知れません。(という思いがあるので、この記事ではメンターに会いにいけ!と主張しています。)
その何かに特化するという方向性は2014年に、【クラウド会計でサービスを提供する】という形に変わっていき今に至るわけです。
次の方向性は、ブログなどのコンテンツ発信についてです。
クラウド会計ソフトfreeeの解説本【会社の経理を全自動かする本】を出版し、2014年に末にサイトをリニューアル。その後、サイトにコンテンツを150程度作った時に、開催していた少人数制のブログセミナーに参加して直接会いに行ったのが井ノ上陽一(いのうえよういち)先生です。
直接会いに行ってよかったのは、情報発信をする重要性を再認識出来たことと、やっぱり百聞は一見にしかずで、この方向に進めば大丈夫だという道が自分の中での方向性が明確にイメージ出来る様になりました。
メンターに会いに行く方法
井ノ上先生は、ブログセミナーを開催していたので申し込んで直接会いに行ったわけですが、もし、セミナーなどを開催していなくても会いに行く方法はいくらでもある気がします。
自分がとても好きな海洋冒険家の白石康次郎さん。
白石康次郎オフィシャルWEBサイトより写真をお借りしました
は、水産高校を卒業し海洋冒険家になりたいからと、その後師匠となる多田雄幸さんに会いに行くために、東京に行きタウンページで電話番号を調べ熱い想いを伝えたところ直接会ってくれたそうです。
自分はその話を聞いてから、本当に会ってお話を聞いてみたい方にはメールを送ったり、SNSでメッセージしたりとアプローチをしています。
そうすると、もちろんお会い頂ける場合とそうでない場合があります。それは、相手の忙しさでか方針ではなく
を考えるようにしています。