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税理士の 年収 と やりがい についてクラウド税理士が考えてみた
※こちらの話は2015年9月時の状況や考えであり現在の廣升健生税理士事務所の状況とは大きく異なりますのでご了承ください。
最近、今閲覧してもらっているサイト【升メディア】が[税理士]という単一キーワードでもgoogle検索のトップか2ページ目位に表示されることもあり(※詳しくはこちら)多くの方にサイトを見ていただいています。
その影響もあってか、税理士の同業者やクライアントに さりぃげなく だったり 単刀直入 であったりは色々ありますが
儲かってそうですよねぇ???
的な話を振られることが多いです。
今回は、実際の話し儲かっているかの話と共に今自分が感じている仕事のやりがいについて率直に感じていることを書いてみたいと思います。
話の本題に入る前に、税理士の年収平均ってどれくらい?
まず、本題に入る前に税理士の平均年収ってどのくらいなんだろう?と調べてみました。
そうするとこんなサイトがありました。年収ラボ(http://nensyu-labo.com/sikaku_zeirisi.htm)
このサイトによると、税理士の平均年収は716万円とのこと。
ちなみに、自分が2013年の独立前の税理士法人時代にもらっていた年俸はこれよりも低かったですね。
この後の話にも出てきますがこれ、サラリーマン的な給料の感覚でいうと結構恵まれているなぁと感じます。
独立した税理士の年収がどのように加味されているかは疑問なんですけどね。
という前置きを踏まえて…。
儲かっている?思ったより儲かってない?
まず、皆さんが一番気になる!特に同業者の税理士が気になる話。
クラウド会計に特化させて儲かるの?
という疑問があると思います。結論から言うと、
まぁまぁ売上はたつけれど現状は濡れ手に粟のように儲かっているわけでもない
というのが率直な肌感覚です。
具体的な数字はでいうと独立3年目の今年の年収(売上ベース)で1,000万円~2,000万円の間(2,015年9月執筆時の2,015年時の年間見込み)をウロウロという感じです。
ちなみに、サラリーマンの感覚で言うと、年収1,000万すごい!
となるかもしれませんが、ここでいう年収は売上ベースで話をしています。ここから、事務所の家賃や、各種備品、光熱費やサイトを作成する外注費などを差し引くと、いわゆる手取りはグッと低くなります。売上から経費を引いた金額を【所得金額】といいますが、この所得金額は内緒です…
話を戻すとうちの事務所の運営は現在、業務スタッフはパートタイムのスタッフのみで、月に数万円の人件費しかかからないので、実質的に事務所運営はわたし(廣升)ひとりで運営しています。そのため、自分の感覚としては、
独立3年目でほぼひとりできりもりしているにしては結構、いい線いっているじゃん!
と誇らしげだったのですが、先日飲んだ前職の先輩で現在は独立開業7年目の開業税理士に言わせると
もっと儲かっていると思ったよ!うちは、俺も含めて税理士6人で売上は1億5千万円だぜ。一人あたりの税理士の年収は2,500万円だな。勝った!!!!
となります。
また別の税務顧問でお手伝いさせてもらっている、同世代(36歳)の医者のお客様との雑談で事務所の売上を話する機会があると
ネットであれだけ発信されているから、もっと売上あるかと思ってました。年収5,000万位!
年収そんなあるかー!!!
ですね。自分は頑張っていて売上も上がってきている自負はある。でも周りからするともっと儲かっている印象がある!が現状のようです。
クラウド会計特化は儲からない!?
誠意ってなんだね?
って名言知ってますか?北の国からでの故 菅原文太さんの言葉です。
自分は今、
儲けるってなんだね?
を自問自答しています。
現状(2015年9月現在)でいうと、クラウド会計特化は需要は大きいしコンスタントにお客様からお仕事を頂いていますが、左うちわで儲かるかと言われると冒頭の繰り返しになりますが
そんなに濡れ手に粟のようには儲かりませんよ!
が率直な意見です。
ただ、繰り返しになりますが、そんなに儲からない!というのは、同業者やクライアントの医者目線であって、個人的には健闘していると思ってます。話が矛盾するのですが…
税理士が儲けるためにはどうしたらいいかを考えると、金は持っているけれど難しい法律や税務のことはわからない層からお金をいただくのが一番儲かります。これは絶対です。
だから、税理士が儲かる!儲ける!というファクターで考えるなら、相続税関係の仕事が絶対に良いです!単価は高いし、何よりもお金をもっていらっしゃる。だから
難しいことはわからないし、お金は多少お支払いしますので、うまくやってください
となります。
自分の前職の税理士法人でも相続関係の仕事を担当させていただきましたが、やっぱりロットが高い。
1案件最低100万~一千万単位でご報酬をいただくこともありました
ただし、ただしです!この様な付加価値の高いビジネスというのは、いくら前職で相続税の仕事を多くやっていましたという様な、実績があったとしても独立開業すぐの税理士に仕事がいただけるかといえばそうではないのです。
それこそ、数十年来のお付き合いがあったり相続税特化している会計事務所であればそれまでの多くのノウハウがあるからこそ、付加価値の高いサービスができるわけです。
その信頼関係やノウハウは、自分の様な若手税理士が一朝一夕で身につけられるものものではないのです。前職もそうでした、税理士法人の代表が長い時間をかけて信頼関係を積み上げた結果として、ロットの大きいビジネスになる。しかも、今までの信頼関係があるから、少し見積もりが高くてもアクティブな値引き交渉などをしてくることも稀だと思います。
相続を例にあげましたが、自分が前職の税理士法人でメインで担当していた、M&Aなどを活用した組織再編税制や、連結納税などの特殊税務も同じ事がいえます。かなり高度な法令解釈などのスキル必要なため、いただく報酬はとても高く高付加価値のサービスです。ただし、それは大きな看板があるからいただける仕事であって自分がそのスキルを持ち合わせているからといって、仕事をいただけるかというとそうではないのです。
対して、クラウド会計特化はニーズは現在急速に拡大中です。ただし、みな、独立後間もない方が多いため、まず
予算が多くない!
そして仕事をいただくお客様もクラウドを使いこなしている、業務効率化やコスト感覚が極めてシビアな
情報強者です
だから、いただく報酬はもちろん、市場価格から乖離した様な高い報酬はふっかけることはできません。
どうせ、べらぼうな報酬をふっかけてもネットで別の同業者に見積もり出しますからね。
だから、常にお客様に満足いただける適正価格でしか商売はできないのです。
当たり前といえば当たり前なのですが、今までの会計業界は既得権益に守られている部分も多くいただく報酬は、サービスに対して高止まりしている印象は拭えません。
そんな、ぬるま湯に浸かっていると、クラウド会計を使うクライアントのコスト感覚からすると、いただく報酬はグッと下がった印象になるのかもしれません。人間元からあったものからなくなったりするとつらい気持ちになるものです。それは、いただく報酬でもあてはまるのではないでしょうか。でもそれが適正価格なのです!
それでもクラウド会計特化は面白い
繰り返しになりますがいただく報酬は極めて適正額です。お客様が納得する報酬以上でも以下でもないので、
ご報酬に対する事務所のサービスは大変喜んでいただけています
その証拠に、下記の様にお客様の声をお願いすると皆様快諾いただき長文の声を書いていただいております。
お客様の声
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逆に情報弱者に対してかすめ取って報酬をぶんどるようなビジネスをしていれば、お客様の声を書いてもらうことは出来ないと思います。
インターネットで、これだけ情報が見える化すると、情報弱者から金をかすめ取るビジネスは通用しないと思いますし情報をブラックボックス化して、不安を煽るもやっぱりだめ。
それって、発想が前に向いていない気がするんですよね。
今誰かが持っている果実をどうにかして横取りしてやれ的な発想なのかと感じます。
そういう意味ではクラウド会計をキッカケに仕事を依頼いただけるお客様は、みんな前向いています。
なるべく経理業務はミニマム化して本業に邁進していこうという気概ある方ばかりです。
だから、一緒に仕事をしていると、こちらもそんなエネルギーをもらいます。
例えば、某有名RPGゲームの開発責任者を経て独立されたITベンチャーの方や、ノマドワーカー的な仕事のやり方をしている医者であったり、IPOを数年内にする予定のCFO。
売上はさほど大きくなくてもネット販売で、確実に売上を上げている夫婦経営のECサイトなど、自身のキャリアや、売上の規模は違えど前のめりな姿勢でビジネスしている方と一緒に仕事をさせていただける機会が多いのです。
それは、何事にもかえられない財産だと思っています。
なにか、新しい価値を自分なりにでも作っていきたいと日々思っているので、常に思うとそういう人が集まる。
【類は友を呼ぶ】 というのは本当だなと実感します。
自分が何を志してやっている方は、付き合っている人を見るとあわせ鏡のようになのかもしれません。自分が面白ければ周りに面白い人があわられる、そうでないならそうでない。
いただく報酬以上に価値があるのは、そんな人との出会いがあることがクラウド会計に特化している最大のメリットだと思っています。
※こちらの話は2015年9月時の状況や考えであり現在の廣升健生税理士事務所の状況とは大きく異なりますのでご了承ください。
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