有名大学出身でも税理士試験に受からない人の傾向
自分の最終学歴は、洋菓子やパンの製菓製パンの専門学校である『東京製菓学校』だ。
その前は、東京都立雪谷高等学校という、最近では都立では珍しく野球の強豪校としてはちょっとした知名度がある高校だ。
雪谷高等学校の当時(1990年代)の偏差値は58程度。自分は大学進学などとても口にできない程の成績だったので、進路の選択肢はなく時はパンが好きだったからという理由だけでよく考えもせず製菓学校に進学しパン職人になった。
そんな自分が税理士試験の勉強を始めると、周りの受験生はみんな最低でも東京六大学か、日東駒専レベルの大学出身者。都立雪谷高校では学年のトップクラスの推薦の進学先が立教大学くらいだったから、税理士試験を勉強するまで、自分の周りに早稲田大学や慶応大学の出身者などいるはずもなく、税理士試験の受験勉強を始めたころは、自分はこんな勉強猛者たちの中で勝ち抜けるのかと戦々恐々としていた。
ただ、実際に勉強を始めていると意外といけるなぁぁ。有名大学出身っていってもこんなものか?っていうのが、だんだん強くなってきた。
理由は、税理士試験の勉強内容がこれまでの受験勉強の内容とは異なるものだから、新たに勉強を始めてもヨーイドンでスタートラインは同じというのがある。
ただ、それまでの勉強ノウハウがあるんだから、もっと出来ても良いのになと思ったのも確か。
勉強を進めていくうちにだんだんわかってきたのは、有名大学出身でやっぱり大学の看板通りに頭が切れるのもいれば、あれれ?というのもいるということ。
有名大学卒にも2パターンの属性がある
傾向としては、【要領が良いタイプ】と【コツコツタイプ】だ。
学生時代に『勉強の要領がいいんだよね』っていう人は、税理士試験もできる。そして短期で合格する。
物事の本質を捉え、どのような施策を講じれば成果が出るのかが、今までの勉強で体に染み付いている人。
対して、コツコツ与えられた宿題をこなして、一発勝負の試験よりも日々の宿題をしっかりこなし、クラスの先生の評価が高い事で進学した人は、税理士試験が苦手。
学生の勉強は評価軸が2つ。受験による結果と、日々の評価。前者を的確な勉強ノウハウで乗り換えた者は、税理士試験などは容易なのだと思う。対して後者は、受験予備校の勉強結果は全く評価の対象にならないから、勉強に戸惑う。
学生時代に全く勉強していなかった自分からすれば、
どちらのタイプも勉強ができることは変わらないし、それは素晴らしいことだと思う。
ただ資格試験の向き不向きの問題だ。
コツコツタイプの勉強が得意な場合、試験日から逆算して勉強のギアを上げていくという作業は苦手で、これが出来るか出来ないかが税理士試験合格の分かれ道だと思う。
もちろん、有名大学出とそうでないのを100人ずつ集めて統計を取ったら、成績の優秀者も合格者ももちろん前者が多いことは予想がつくが、有名大学出だから必ずしも税理士試験もうまくいくかというとそうでもないのだ。