パン屋から税理士を目指すきっかけになった漫画のエピソード
自分は横山光輝先生の中国の歴史漫画が大好きだ。【三国志】【項羽と劉邦】【水滸伝】など、何度も読み直している。
中でも好きなのは【史記】で、特に秦の始皇帝の時代のエピソードは面白い。そんな中で、後に秦の始皇帝の宰相になる李斯(りし)のエピソードがある。
李斯はもともと町の小役人だった。エピソードは貯蔵しているコメの測量を担当していた時の事。コメの貯蔵庫の中にいるネズミは貯蔵庫のコメを食べ悠々自適に過ごしているのに、対して壁をひとつ隔てただけで貯蔵庫の外にいるネズミは明日の食料にも事欠いている。
ネズミであっても自分の身を置いている場所一つで、状況は大きく変わってしまう。人間だって同じで、同じ努力をするなら自分の身を置く場所を変える努力をしなければならない。と悟って『荀子』の著者である荀卿の門下で学んだ。
これは、パン屋から税理士試験の勉強をする際に響いたエピソードで、自分の身を置くフィールドを変えたいなら、自分の意志で次の道に歩き出さなければ何も変わらない事を意識した。
このエピソードは未だに自分の根底の価値観にあるし、パン屋から税理士試験の勉強、大原の講師、会計事務所の実務を経て、今のように税理士事務所を独立開業していると、やはり身を置く場所で求められるスキルも変わって来ると同時に、出会う人は経験値が高く、視野の幅が広いと感じる。 (書きかけ、出会いのエピソード IT関係の人は面白いという話 を加筆予定)