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人工知能時代がわかるオススメ本

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人工知能時代にどうやって生き残っていくのかをテーマにしている、このブログ【人工知能時代のサバイバル仕事術】タイトルに人工知能と付けていますが、人工知能の技術的な話は一切出てこないです。
当然ですね。自分は税理士なので技術的な事は一切わかりません。あくまで人工知能を使う側、一ユーザー目線のコンテンツです。

その一ユーザーがやるべき事は、人工知能の技術開発の現場において今何が起きているのか、そしてこれからはどうなるのかの潮流を知っておくべきことだと考えます。
人工知能関連の書籍はたくさん出版されていますがその中でも【AI経営で会社は甦る 冨山和彦著】は、非常に面白く興味深い話も多かったので今回は本書のレビューです。

本書は大きく分けると、

  1. AI(人工知能)とはどんなものなのかを、パソコンやスマホと変遷していく中での企業の栄枯盛衰の歴史を交えながらの解説。
  2. 人工知能を組み込んだ自動運転競争が加熱する企業の自動車業界での取り組みと今後の趨勢の予測。
  3. 人工知能時代の日本企業はどうすれば良いのかの提言。
  4. 人工知能時代のリーダー像や働き方。
    実際の章立ては少し異なりますが、ざっとこんな感じです。

もし税理士や、会計税務業界に従事している方で、時間がなければ最後のパート【4.人工知能時代のリーダー像や働き方】だけでも読んでおくことをオススメします。
この最後のパートでは、【具体的にAI時代に残る仕事、なくなる仕事】のタイトルで具体的な職種に触れています。

やっぱりというか、真っ先にあげているのが会計税務の業界の話でした。

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【AI時代に残る仕事、なくなる仕事】
第1章でAIは人間の苦手なところから置き換わっていくと述べた。
人間の脳は、同じことを緻密に繰り返すことは得意ではない。逆に、機械はそれが得意中の得意で、飽きるということがないから、月曜日の9時から金曜日のタ方5時まで、あるいは24時間365日、まったく変わらないパフォーマンスを発揮することが出来る。それをみなさんの日々の仕事に当てはめてみると、たとえば会計士や経理の仕事はかなり減る。杓子定規にやることが大事だからだ。営業でも、伝票処理などをやっている人たちの仕事はなくなるだろう。製造現場から機械的作業が減ったのと同じことが、今度は知的作業の世界で起きる。
意外となくならないのは、税理士。なぜかというと、税務署の判断はかなり曖昧で、自由裁量に委ねられているので、交渉の余地があるからだ。昔は会計士も交渉の余地がたくさんあったのだが、それをやりすぎて数々の問題を起こしてきたから、最近は交渉の余地を残さない方向になってきた。なるべく恣意的な判断が入り込まないように、機械的に割り振るようになり、粉飾事件が起きれば起きるほど、人間ではなく機械に任せたほうがよくなってしまう。
税理士は税務調査が入ると、必ず交渉が発生して、それによっておみやげがあったりするから、人間でなければいけないのだ。人間と人間の交渉の余地、人間の裁量の範囲が広い部分は、人間の仕事として残っていく。同じ意味で、弁護士の仕事も意外となくならない。交渉事がとても多い仕事なのと、法律は、じつはかなりファジーに出来ているからだ。

税理士は意外となくならないとありますが、税務調査の業務が毎日の様にあるわけではないので、記帳代行業務などの日々のルーティンの仕事はなくなっていく業務であることは確実です。

囲碁や将棋に人工知能が勝つのは当然

会計税務業界は、人工知能と非常に相性が良い(会計税務従事者で仕事がなくなってしまうという意味で言えば相性が悪いとなります)。
何となくは、漠然と思っていましたが本書を読んで一番腑に落ちたのが、この結論です。
というのが、将棋や囲碁で人工知能が人間に勝利した事が大きな話題になっているが、著者曰く

『そんな事は当然で、世間が驚いている事に驚く』

という指摘。
なぜなら、決めれたルールにしたがって、決められた枠の中で勝負するなら人工知能に人間は敵うわけが無いからだそうです。
逆に、人工知能とセットで取り上げられる事の多い自動車の自動運転の開発はまだ課題も多いのだそうです。
なぜなら、実生活の中での人間の動きの予測が困難であるため、小学生であれば渋谷のスクランブル交差点をぶつからないで歩くことはできるが、人工知能を搭載したロボットではとても無理だと。

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この説明を聞いての自分の業界である会計税務の業務。会計帳簿や決算書申告書を作るとか、過去の資料から未来の経営成績を予測するとかの殆どは決められルールの中で行なう業務。
すなわち、人工知能が仕事を代替する恰好の餌食だという事になります。

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したがって著者も税理士の税務調査などの対ヒトの業務は残るものの帳簿作成などの業務はなくなる仕事だと真っ先に指摘している事に納得しました。

 

人工知能時代でも仕事はなくならない?

最後の章では、人工知能時代になくなる仕事などをひと通りの説明された後、産業革命を引き合いにこんな説明がされています

【人間にとって快適なことが仕事になる】
よくAIによって人間の仕事がなくなると言われるが、産業の道具の発展史を見てみると、人間が苦手なものは、AI以前にもどんどん置き換えられてきたことがわかる。
たとえば人間には力がないから蒸気機関が発明され、人間は走るのが遅いから鉄道や自動車ができた。では、それによって仕事が減ったかというと、逆に仕事は増えたのだ。古い仕事はたしかになくなるが、それ以上に新しい仕事が生まれてきた。だから今、走って手紙を運ぶ飛脚の人はいないし、馬車も街中を走っていないが、その代わりに郵便局ができて‘宅配便で荷物も送れるようになり、自動車産業も発達した。それだけではなく、人間は仕事で走ることをやめた一方、スポーツジムやランニングウェアにお金を払って走ようになった。そのうち‘わざわざお金を払って一生懸命計算をする計算クラブができたリ、検索すれば済むのに、あえて記憶だけに頼ったクイズクラブのようなものができたりするかもしれない。

これを読んで、人工知能時代にも仕事はなくならずに別の新しい仕事ができるから、安泰安泰大丈夫じゃん

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そう思ってはダメですよね。

例えば産業革命の話であれば今まで馬車に乗っていた人が、蒸気機関車の運転手にならなければいけないわけです。

サービスを受ける側からすれば、同じ結論のサービスが以前よりも効率的にかつ早く受けることができますが、提供する側は新しいスキルを身につけないと取り残されてしまいます。

つまり、昨日の自分から変化をしていかなければいけない。
種の起源でダーウィンが言った名言

『強るのではない変化するものがるのだ』を再認識しました。

会計業界人は必読

最後に、会計税務業界の従事者であれば、本書は絶対に一読すべき本です。
前述のとおり、人工知能と最も相性が良いのが会計税務業界だからです。
近い未来にある程度どういう業界の変化が起こるのかを知っているのか知らないのかは、大きな違いです。
自分は本書を読んで少なくても漠然としていた、人工知能時代の会計税務の業界が、明確にイメージできるようになりました。

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これは、別の機会に触れますが本書では、人工知能時代の組織のあり方についても提言されています。
従来の雇用契約の形で組織を大きくすれば良いのか、それとも別の仕組みを作るのか。
その点については、自分が考えている方向性に大きな差異はないなと実感できました。
本書でも再三言われていますが、人工知能と言っても所詮はツール。それをうまく使いこなすのも人だし、そうでなければ取り残されるのもまた人です。
したがって、どういう組織で誰が使うのかまでの展望をもつ為の良いきっかけになるはずです。

追伸 本書を読み終えたら、クラウド会計は本格的にやらないとって背中おされますよ。きっと

merumaga

 

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