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法人税法(税理士試験)を1年で合格するためには理解など必要ない!?

法人税を一年の学習期間で合格するのは、他の税法に比べても確率がかなり低い。
理由は、網羅すべき計算項目が膨大であり、更に理論の暗記の量も膨大だからである。
更に、近年の法人税法の試験傾向を見る限り、以前の試験傾向に比べて、法人税の本質的な理解力が問われる問題が多くなってきていると言われている。そうなると、問題演習よりも、テキストを読み込んだほうがいいのかという話にもなるが、自分は法人税1年目の勉強であれば、とにかく問題演習と、理論暗記を学習すべきだと思う。
試験はどうやれば受かるのか、を考えて欲しい。
答えは単純。
問われた問題に対して、正しい解答を出した答案用紙を作成すれば、試験に合格することが出来る。
では正しい回答を出した答案用紙を作成するには、どうすれば良いのか?
それは、これまで日々の勉強で培った会計や税法の勉強の成果をいかんなく発揮することだ。
この、『勉強の成果をいかんなく発揮する』上で、様々な力が必要になってくる。
具体的には、与えられた問に対して、正確に計算をする計算能力、税法の理論暗記能力、そしてその能力の根底にある、会計や税法の理解力である。
最近、税法の試験も一昔前の様にパターン学習では受からなくなっている。
『しっかり理解をしないと受からない』と言われている。
確かに理解力が試されるような試験傾向になってきているのは、事実である。
ただし、理解が合否を分けるのは、まず上記の計算力、暗記力が備わった上での話であることを忘れてはいけない。
どんなに会計や税法について学者の様に深い理解をしていても、それを本試験においてアウトプット出来ないのでは、試験合格はないのだ。
そう考えると、法人税を1年で合格するために計算の型と、膨大な理論の暗記、そして深い理解力というのは、現実的にはかなり厳しい。。。。
であれば、1年目でやるべきは計算の型と、理論の暗記だ。
もちろん、計算パターンを入れるのに、理論の暗記をするためにも、税法の最低限の理解は不可欠だ。
ただ一年目は『理解力を深めなければ』と考えずに、計算の型と理論を覚えるために理解をする、くらいのスタンスで勉強したほうが結果的にはいい結果に結びつきやすいのだと思っている。

⇒次の話は第6章 日々の計算編 一年で税法三科目の計算の回し方です

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