家族サービス3

不合格科目を再勉強時の取り組みと家族サービス

100廣升デフォルト

今回(2015年)は2回めの受験で消費税法に合格できましたけど、1回目(2014年受験)は不合格だったんですよね?

our07

そうですね。TACのボーダーラインを2点も下回っていたので、「運が良ければ受かる」程度の手応えで、「ショック」というよりは、「残念」でした。

121廣升

税理士試験の結果発表があって「気持ちの切り替え」とか年明けから「元の科目を勉強しなおす時の勉強のやり方」とかはどうでした?

our05

私の計画では、不合格であっても、再受験をすることは決まっていましたので、本試験後に反省点をアウトプットしておきました。基本的には、その対策を具体化して、黙々とやりましたね。

111廣升んー

それに、ご家族いる中での勉強ってどうなんでしょうか?自分は、税理士試験の受験生時代は独身だったので、そこら辺の話を聞きたいですねぇ

our06

一言では言いづらいので、長めになりそうですけど、ちょっとまとめてみます。

元科目を勉強し直す時の、勉強のやり方

私は、本試験直後(2014年8月)に自己採点した後、反省点をアウトプットし、合否にかかわらない部分を洗い出し、12月までの行動方針を決めていました。
結果的に、不合格でしたが、大学院進学など合格した場合の想定も含め、本試験当日の8月5日時点から8月18日までの間で、ブラッシュアップしつつ具体化しています。

この中で、税理士試験の勉強に関しては、「過緊張で理論を書けなかったのは、自信が持てるレベルでの理論暗記を行えていなかったため」と感じていました。
ただ、本試験直後はひたすらに「出来なかったこと」に意識が向いていましたが、メンタル維持の観点から、自己採点後はできるだけ、「自信がなくて手が震えても、ボーダーライン2点届かなかっただけ」と逆に考えるようにしていました(捉え方の視点転換は、いつでもできるわけではありませんが、セルフコントロールにとても有効なので、オススメです)

そして、「自信を持って、理論を暗記できるようにどうすればいいのか?」について検討し、次の対策を実施しました。

一つ目は、TAC解答解説会に出席し「年内上級から受講が必要かどうか」について相談しました。
客観的な意見は大変重要です。
おそらく資格の大原でもそうだと思いますが、税理士試験講師の皆さんはそれぞれに大変な想いをして合格されていますので、自らの受験体験と講師経験に基づいて、本当に真摯な意見が貰えると、私は感じています。
自己採点でボーダーラインを少し下回る程度の点数であれば、「平成27年度試験は、大きな改正点が少ないことから、年内の講義を受講するまでの必要はない」とのアドバイスを頂き、結果として、TACの「年内上級」コースの受講はしないこととしました。

二つ目は、自分自身が自信を持って講義ペースに合わせて暗記できる方法を模索しました。
特に本試験直前期には、暗記した理論の忘れ止めに、膨大な時間が取られるようになります。
二度目の受験では、暗記してカバーする範囲をどうしても広げたくなります。
資格学校の用意する全ての理論を暗記しないまでも、用意できる限りの時間で重要論点を中心に暗記し、しかも、しっかりとした忘れ止めができなければ、自信を持って本試験には臨めません。
そのため、合格した先生方に機会あるごとに、「試験直前時点での理論暗記完成イメージ」をヒアリングしました。
そこでのヒアリングの結果は、TACで言えば「Aランク・Bランク」とされるような理論は、「テキストなしで、暗唱し続け、ほぼ間違えないレベル」との結論になりました。

最後に、このイメージを実現するための暗記法を検討しました。
基本的には、「読む」「聴く」「書く」の3つのアプローチがあり、そして「書く」の部分では、さらに「手書き」「Wordなどでの入力」があると考えました。
私は合格すれば、大学院へ進学すると決めていましたので、年内に別科目の勉強はしなかったことから、十分な時間がありました。
そこで「時間」と「成果」のバランスを考えつつ、試験的に8月・9月頃にスケジュールを立てて、集中的にやってみました。
その結果として、主に「書き暗記」で、一週目を完成させてから、ジョギングや移動時間中にiPhoneで聴きつつ忘れ止めし、二週目以降は「暗唱して覚え直すこと」が、自分には最も合っているとの結論になりました。

家族サービスの時間をどう考えるか?

ちょっと論点はずれるかもしれないのですが、この部分では「税理士試験受験のための環境を整えること」がポイントになると考えています。
家族は、勉強する上で時間を取られるマイナス要素とも言えますし、メンタル的には家族からいるから頑張れる部分もあり、具体的な「時間」という要素以外では「捉え方一つ」でどちらにも転ぶと思っています。
また、この点は「家族サービスの時間」というよりは、税理士試験を受験する上での「家族の理解」という税理士試験受験環境としての「前提条件」と捉えています。

私の妻は、現在では私も勤務している税理士法人で先にパート勤務経験(今は育児他で休職中)があり、かつ、不合格でしたが、簿記論と消費税法の受験経験もあります。
税理士試験のことは、よくわかっているはずであり、理解を得られやすい環境にあったと考えます。
しかし、それでも家事・育児などに行き詰まると様々なヘルプ要請がありました。
そうすると、家事時間と勉強時間のトレードオフしか有り得ません。

どれだけ事前に口頭で議論していても、実体験は別物です。
そのため、事前に出来るだけマイナス要素を中心に議論しておき、そして体験を通して修正していくことで、夫婦間での意識統一が図っていくことは、非常に有効でした。
この面で、私は、妻とは駆け引きしないで、出来るだけすべてをオープンにする方向で対応し、資金については家計簿で時間は成績を随時報告することで、成果から時間の必要性について、理解を得るようにしました。

これは、「正直は最大の戦略である」との考え方によるものです。

今までは言葉にまとまっていなかった行動方針なのですが、最近、糸井重里さんの『インターネット的』という本を読んだ際に、著書中に出てきました。
元は、社会心理学者の山岸俊男(やまぎし としお)さんの著書(未読)から引用されているようなのですが、この考え方は、私の好きな「電源のいらないゲーム(ボードゲーム)」のうち、「マルチゲーム」と呼ばれる複数人でプレイするゲーム経験に端を発しています。
「駆け引き」を主体するゲームだけだと感じにくいのですが、現代ネット社会のMMORPG(多人数同時参加型のオンラインRPG)のような複数人の利害関係が複雑に絡むゲームだと、自分自身の利益を前提に、最大多数の幸福を目指すことが最も合理的な行動であることが、次第に分かってきます(ネットゲームでは、そのような結果にならず「荒れる」傾向になりがちですが:苦笑)

理想論ではなく利己的な行動だけを選択すると、全体の利益が損なわれ、結果として長期的には、個人でもトータルの収支が悪化する結果になりがちなのです。
おそらく学問のアプローチでも似た結果が導き出されていることから、このような考え方があるのだと思いますが、これは「利他的な行動のみをする善人になれ」と言いたいわけではなく、「嘘」や「隠し事」などで短期的なその場の利益を狙わず自己の利益を前提として、その中でできるだけ正直に全体の利益を考えて行動することが、結果として長期的な個人の利益に繋がると考え、行動する戦略なのです。

これはあくまで、私が選んだ方針であって、万人の共感を得られる方法ではないと思っています。
しかし、税理士試験に限らず、困難に立ち向かうためには、何らかの方法で周囲の協力を得て、環境を整えることは、大前提であり、妻という最も近しい家族に対する「正直戦略」は大変有効に機能しました。
なんでもオープンにすれば、良いとまでは思っていませんが家族の理解や協力を得ることは「受験環境を整える」という意味でとても重要なポイントです。
資金も乏しく、時間も捻出できず、気合と根性だけで合格できる人はそれでいいのかもしれませんが、現実にはほとんどいないと思われます。
そのため、アラフォーとなってから税理士登録を目指していること自体は「王道」ではありませんが、合格のために行う努力そのものは「王道」であるべきと思っています。 なぜなら、それが一番の近道だから「王道」となっていると考えるからです。

our07

廣升さんから頂いたお題通りに回答できていないかもしれませんが、今回は、税理士試験を受験する上で、かなり大切なポイントを記事化できたのではないかと思います。いかがでしょうか?

100廣升デフォルト2

自利利他(じりりた)って四字熟語がありますけど、自分の利(大浦さんの場合で言う税理士になること)の為に、利他を考えるというのは正しい行動指針ですよね。自分が書いている【税理士試験に合格しなければ恋人は去っていく話】を振り返ると、恋人であっても相手は相手で自分の利があるわけで、それを共有して叶えていかないとそりゃ恋人はさるなぁって振り返りました。

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